ローグライクアクションRPG「Moonlighter 2」のレビュー。進化したアクションとショップ経営

初めて本作を知った方は、ローグライクとしての探索のやり応えや前作未プレイでも楽しめるかが気になるはずです。

本記事では、そんなあらゆる視点からの疑問に答えていきます。

刷新されたアクションやシステムの手触り、そして初心者への配慮まで、実際のプレイに基づいて詳しく解説します。

このゲームを手に取るべきか、自身のプレイスタイルと照らし合わせるための確かな判断材料として役立ててください。

結論:爽快なアクションと経営の中毒性が融合した、時間が溶ける良作

ショップ経営とダンジョン探索が見事に融合した良作であり、前作のファンなら間違いなく「買い」です。

アクションの爽快感

特筆すべきは、ダンジョン探索におけるバトルの爽快感です。

敵を弱らせてからバックパックで豪快に吹き飛ばし、周囲を巻き込んで倒すアクションは、このゲームならではの体験であり、一度味わうと病みつきになる心地よさがあります。

お客さんとの駆け引き

持ち帰った戦利品を自分の店で並べ、客の反応を見ながら売るというショップ経営の中毒性も抜群です。

稼いだ資金で店や村を自由に発展させていく過程は、プレイヤーに確かな達成感を与えてくれます。

「Moonlighter 2: The Endless Vault」ってどんなゲーム?

本作は、世界的なヒットを記録したインディーゲーム『Moonlighter』の正統続編となるローグライクアクションRPGです。

プレイヤーは前作に続き、店主「ウィル」となり、危険なダンジョンと自身の店を行き来する二重生活を送ります。

昼はショップ経営、夜はダンジョン探索

ダンジョンへ深く潜れば実入りは大きくなりますが、倒れれば全てを失うリスクもあります。

「あと少しだけ」という冒険家の直感と欲望のバランスが試されます。

客の反応を見極め、価格を設定し、遺物を売ります。

鍛冶屋や錬金術師に投資すれば、より強力な装備が手に入ります。

基本情報

ジャンルローグライクアクションRPG
開発元Digital Sun
パブリッシャー11 bit studuios
発売日2025/11/19
日本語対応対応済(音声非対応)
価格¥ 3,400
配信形態早期アクセス

前作と比べて進化したアクション

連鎖反応を生むバックパック攻撃

相棒であるバックパックを使った新アクションです。

通常の武器で敵の体力を半分ほど削ると、敵が破裂状態になります。

この隙にバックパック攻撃を叩き込むと、敵はボールのように彼方へ吹っ飛んでいきます。

さらに、吹っ飛ばした敵が別の敵に衝突すると連鎖的に大ダメージが発生します。

敵をうまく一箇所に集め、一体を弾にしてストライクを決めた瞬間の爽快感は、他のアクションゲームでは味わえないです。

エネルギーを溜めて放つ遠距離攻撃

遠距離武器の仕様も大きく変更されました。

弾を撃つためのエネルギーを補充するためには、近接攻撃を当てる必要があります。

逃げ撃ち一辺倒にならず、射撃と近接攻撃を織り交ぜたアグレッシブな立ち回りが求められます。

追加されたローグライク要素

ダンジョン内でのパーク

今作からの大きな追加要素として、ダンジョン探索中のみ有効な強化能力であるパークが追加されました。

これはダンジョンの部屋をクリアした際に入手できます。

毎回異なる能力を組み合わせて戦うことになるため、ローグライクらしいランダム性が生まれ、周回プレイ特有のマンネリ化しずらくなっています。

持ち帰った遺物の価値を乗算で跳ね上げる効果などのパークがあり、リスクを背負ってでも深層を目指したくなっています。

ショップ経営内でのパーク

経営パートにも、ダンジョン同様にパークシステムが導入されています。

お客さんに遺物を売却した際に手に入るポイントを使用することで、様々な効果を持つパークを選択できます。

これらの効果はその日限りでリセットされるため、今日はこの効果で一気に稼ごうといった具合に、日ごとに異なる戦略で商売に臨むことができます。

前作からブラッシュアップされた要素

行きたいエリアを選択

前作とは違い、ダンジョンの攻略ルートが一本道ではなくなりました。

一つのエリアを攻略し終えると、次に進みたいエリアをプレイヤー自身が選択する形式に変更されています。

これにより、ただ奥へ進むだけではない探索の楽しみが増しています。

ショップのカスタマイズ

自分の店をカスタマイズする楽しみも、前作から大きく進化しました。

壁紙や床のデザインを変更したり、家具を自由に配置したりと、内装を細かくいじれるようになっています。

自分好みのレイアウトにこだわれるため、理想の店作りを目指すモチベーションにも繋がります。

良かった点:美麗な3Dグラフィックと滑らかなモーション

この作品をプレイしていて特に良かった点をまとめます。

良かった点
  • 前作よりパワーアップしたアクションの爽快感
  • マンネリ化を防ぐパークシステム
  • 細部まで作りこまれている3Dグラフィック
  • 初心者にも優しい親切設計

細かいオブジェクトまで丁寧に作りこまれている

今作ではフィールドやキャラクターが完全3D化され、映像表現が飛躍的に向上しました。

店内の細かなオブジェクトや光の演出など、空間の作り込みも素晴らしく、ただ村を歩いたり店番をしているだけでもその美しい世界観に浸ることができます。

滑らかなモーション

剣を振る動作や緊急回避、そして歩行モーションに至るまで、全てが「ぬるぬる」と連続的に動きます。

この流れるような挙動は、見た目の良さだけでなく、操作感の向上にも直結しています。

プレイヤーの入力に対してキャラクターが即座に、かつ自然に反応してくれるため、アクションゲームとしての「動かす楽しさ」が格段に増しています。

気になった点:ローカライズの粗と要求スペック

この作品をプレイしていて特に気になった点をまとめます。

気になった点
  • メモリ16GBという要求スペック
  • パーク効果の説明がわかりずらい
  • 随所で見られる「近日登場」
  • 序盤のバックパック容量が小さい

翻訳のニュアンス

基本的には違和感なくストーリーやシステムを理解できるレベルには達しています。

ただ、早期アクセス段階ということもあり、細かな粗は散見されます。一部が未翻訳のままであったりする箇所があります。

翻訳のニュアンスにより効果が誤解しやすくなっているものがあり、テキストを鵜呑みにせず、実際に使って効果を確かめる必要がある場面もありました。

プレイ進行に支障はありませんが、完璧なローカライズを求める方は今後のアップデートでの修正を待つ必要があります。

最低でもメモリ16GBが必要

本作の要求スペックはかなり高めに設定されています。特に注意が必要なのがメモリです。

最小要件の時点で16GBが必須とされており、古いノートPCでも動くだろうと高を括っていると、起動すらままならない可能性があります。

3D化による処理負荷や、早期アクセス特有の最適化不足も影響していると思われますが、低スペックPCや携帯型ゲーミングPCでのプレイを検討している方は、購入前に必ず自身の環境を確認することをおすすめします。

まとめ:正統進化した続編

前作が持っていた「ダンジョンで稼いで店を大きくする」という唯一無二の面白さをそのままに、アクションと映像表現を現代的にアップデートした正統進化作です。

特に、相棒であるバックパックを武器に変える爽快感と、パークシステムによるランダム性の強化は、前作の課題だった後半の「作業感」を見事に払拭しており、いつまでも遊んでいたくなる中毒性を生み出しています。

もちろん、早期アクセス特有の翻訳の甘さやメモリ16GBを要求される点には注意が必要です。

しかし、それらの粗を許容できる環境と心構えがあるならば、このゲームは価格以上の没入感を提供してくれるでしょう。