メトロイドヴァニア『Constance』のレビュー。筆とインクで描く爽快アクション

本作は、アーティストである主人公が自らの「精神世界」に迷い込み、絵筆を武器に内面と向き合っていくメトロイドヴァニア作品です。

ストアページを見て、「雰囲気は最高だけど、肝心のアクションはどうなの?」「難易度は自分に合っているかな?」と、購入を迷っている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、実際にプレイして分かった筆を使ったアクションの操作感や探索の仕組み、本作ならではのユニークな要素について紹介します。

丁寧な作りと独自性が光る「精神の旅」

美しい手描きアートとリラックスできるBGMが魅力の本作は、雰囲気重視のゲーマーにとって満足度の高い一作です。

アクション面では「筆とインク」という独自システムを取り入れつつ、丁寧なチュートリアルやミニマップ機能により、メトロイドヴァニア初心者でも遊びやすい設計になっています。

特に、倒れてもその場で復活できるシステムは、敵が強化される制約こそあるものの、セーブポイントに戻されてやり直す手間がないため、むしろ初心者にとってありがたい仕様と言えます。

一方で、ジャンルのファンにとっても、リソース管理をしながら筆技を繋げるテクニカルな操作感や、「ヒラメキ」の組み合わせによるビルド構築など、掘り下げるほどに味が出る奥深さも備えています。

探索と攻略のバランスが取れた、幅広い層におすすめできる良作です。

『Constance』の舞台と基本情報

精神世界を冒険するメトロイドヴァニア

本作は、絵筆を操るアーティスト「コンスタンス」を主人公とした2Dアクションアドベンチャーです。

物語の舞台は、彼女自身の内面である「精神世界」。

とある理由からこの世界に迷い込んだコンスタンスは、「フリーダ」というキャラクターから武器となる絵筆を託され、崩壊しつつある精神の旅に出ることになります。

ジャンルとしては探索型の横スクロールアクションにあたり、広大なマップを探索しながら能力を強化し、行動範囲を広げていく楽しさが味わえます。

基本情報

ジャンルアクションアドベンチャー
開発元btf
発売日2025/11/25
言語対応日本語対応
価格¥ 2,300

プレイして感じた3つの魅力

筆とインクが織りなす軽快な操作感

筆を振るう攻撃のレスポンスが良く、基本アクションだけでも動かしていて楽しさを感じられます。

特筆すべきは、絵の具に変身して壁や地面に潜り、そこから飛び出す一連の挙動です。

「ダイブダッシュ」で敵の攻撃をかわしつつ、流れるように反撃に転じる操作感は非常に軽快。

プレイヤーが意図した通りにコンスタンスが動いてくれる心地よさがあります。

滑らかに動く手描きの精神世界

手描きで描かれたアートワークとアニメーションは非常に滑らかで、見ているだけでも楽しめます。

キャラクターの挙動や背景の書き込みが緻密で、精神世界という抽象的なテーマをポップかつ少し退廃的に表現しています。

心地よさを高める音の演出

細かな演出ですが、キャラクターの会話時に字幕が表示される際、「ポコポコ」という独特の効果音が鳴ります。

これがリラックスできるBGMと相まって非常に心地よく、本作の優しい世界観をより一層引き立てています。

探索と攻略で気になったポイント

アートに溶け込みすぎるギミックの視認性

手描きのアートワークは非常に美しい反面、ゲームプレイとしての「見やすさ」と干渉してしまう場面がありました。

足場や背景、ギミックが絵画的に馴染みすぎており、一瞬「ここは乗れるのか?」「背景なのか?」の判別がつかないことがあります。

慣れれば問題ありませんが、初見のエリアでは探索のテンポを少し削いでしまう要因になり得ます。

「その場で復活」に伴う敵強化のリスク

本作には、倒れた際に「セーブポイントに戻る」か「その場で復活する」かを選択できるシステムがあります。

セーブ地点に戻されるストレスがない「その場復活」は初心者にとって非常にありがたい救済措置ですが、代償として「敵が強化される」というペナルティが発生します。

利便性を取ってその場復活をすると、逆に敵が強くなりすぎて攻略が行き詰まる可能性があるため、プレイヤー自身がリスクとリターンを天秤にかける判断が求められます。

アクションを制限するインク残量の管理

回避(ダイブダッシュ)や特殊攻撃のすべてに「ペイント(スタミナ)」を使用するため、特に序盤はリソース管理がシビアに感じられるかもしれません。

攻撃に夢中になると、いざという時に回避用のインクが足りずに被弾してしまうこともあります。

ただし、マップを探索して「ペイントボトル」を集め、最大値を増やしていくことでこの窮屈さは徐々に解消されていきます。

ゲームが進むにつれてより自由に、爽快に技を連発できるようになるため、この制限は「成長を実感するためのハードル」としても機能しています。

攻略を支えるシステム詳細

攻防一体の「ブラシテクニック」

ゲームを進めると、筆を使った特殊アクション「ブラシテクニック」を習得します。

ここでは一部の技紹介をします。

冒険の中で「スケッチ」を行うことで、他にも多彩なアクションがアンロックされていきます。

ダイブダッシュ

短い距離を水平方向にダッシュする技です。

発動中は罠や敵からダメージを受けないため、回避手段としても重宝します。

ペイントスタブ

垂直方向への攻撃アクションです。

攻撃だけでなく、一時的に自身の汚れ(汚染)を取り除く効果もあります。

いずれも発動には「ペイント(スタミナ)」を消費するため、リソース管理が重要になります。

プレイスタイルを変える「ヒラメキ」

探索や戦闘の幅を広げるカスタマイズ要素として「ヒラメキ」があります。

これは計16種類存在し、セーブポイントである「瞑想ポイント」で付け替えが可能です。

精密ブラシ

絵筆攻撃が低確率でクリティカルヒットし、2倍のダメージを与える。

リファンド

倒した敵が低確率で通貨アイテム(グリマー)を2つ落とす。

他にも様々な効果を持つヒラメキが用意されており、それらを組み合わせることで「攻撃特化」や「探索重視」など、プレイヤーごとの好みに合わせた自由なビルド構築が楽しめます。

探索をサポートする収集・記録要素

探索要素として、ステータス強化アイテムの収集があります。

スタミナ

「ペイントボトル」を4つ集めるとペイントの最大値が増加します。

体力

「ハートのかけら」を3つ集めると体力の最大値が増加します

また、カメラ機能を使ってマップ内の風景を写真に残すことも可能で、探索の記録として活用できます。

雰囲気ゲーとしてもアクションとしても楽しめる一作

Constanceは、美しいビジュアルとサウンドでプレイヤーを精神世界へと引き込む、魅力的なアクションアドベンチャーです。

視認性など一部に気になる点はありますが、独自のアクションシステムと丁寧な作り込みはそれを補って余りある体験を提供してくれます。

アクションゲーム初心者から、雰囲気ゲーを愛するプレイヤーまで幅広くおすすめできる作品です。